症例紹介

Case introduction
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帰化


帰化の症状

先日ハリネズミさんが来院されました。この子はヨツユビハリネズミという比較的小さな品種のハリネズミさんです。

ヨツユビハリネズミの平均体重は500g〜700gとされていますが、この子は約750g!圧巻のサイズです。多少ぽっちゃり体型ですが元々の骨格も大柄なので、健康状態は何の問題もなく良好でした(皮膚検査及び便検査済み)。

ヨツユビハリネズミは、アフリカから来た動物です。アフリカと日本では環境が全く違うため、日本の環境下では生存できないと考えられていました。ところが、近年日本の自然に帰化してしまったハリネズミが報告されています(自力で生きているということ)。

そのため、現在ハリネズミは特定外来種に指定されており、決して野に放ったりしてはいけないのです。元々日本にいた動物ではないものが、日本の自然界で繁殖することがあると、日本元来の生態系が崩れ、土着の生物が減ってしまい、しいては日本特有の希少な生物の絶滅に繋がるという事も起こりえるのです。

ということは、逆に言えば、基本的にペットとして輸入販売されている外来種の動物というのは「日本の自然界では生きて行けない」ということなのです。飼育すると決めたら最期まで大切にお世話しなければ、彼らに明日はないのです。また、うっかり脱走してしまうことの無いように注意してあげなくてはいけないですね。

もちろん、特定外来種に限らず、ペットを野に放ってはいけないのは当然のことです。

とにかく、昨年の11末に開院して以来、何匹かのハリネズミさんが来られましたが、この子はダントツ大きな子でした。

体格の大きさに加え少々ふくよかなため、回し車から若干はみ出している、とのことです。今回はお顔がうつせませんでしたが、次に会うときにはお顔を写真におさめたいなと思います。

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