まさの森・動物病院
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-石川県金沢市の動物病院-

まさの森動物病院は、犬猫、エキゾチックアニマル診療・予約診療・往診を行う石川県金沢市の動物病院です。

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両生類の症例紹介

ツノガエルの体に潰瘍が・・・

ツノガエル
今回はツノガエルというカエルさんの体に出来てしまった“潰瘍”をご紹介します。
(カエルが苦手な方、すみません・・・)

最初なので、このカエルさんについて少し紹介させてください。

ツノガエルはペットフロッグとして比較的多く流通しているカエルさんの一つです。ツノガエルさんにもいくつか種類があります(ベルツノガエルやクランウェルツノガエルなど)。
アルゼンチン、パラグアイ、ブラジルなど南米原産のカエルさんなんですが、最近では国内で繁殖されたものが多く出回っています。

このツノガエルさんは土の中や葉、水苔に半分埋まるように待ち伏せして昆虫や小動物が目の前を通り過ぎると「バクッ!!」と一口で飲み込んでしまいます。 代謝は非常に遅く、さらにじっと待ち伏せしているのであまり体力も消費せず、大きくなると3ヶ月ぐらいご飯を食べなくても生きていられます(外気温に左右 されますが)。

そんなツノガエルさん、じっと我慢強く動かずにいるせいか、しわの寄るところや地面に接触している場所で潰瘍を起こすツノガエルさんを比較的よくみます。
今回のツノガエルさんも脇腹とおしりに潰瘍ができてしまいました。

代謝が遅く、治療には2ヶ月かかってしまいましたが、無事完治!飼い主さんも本当に我慢強く、最後まで一生懸命お薬を飲ませてくれました。

アマガエルの腹水症

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今回ご紹介するのは、お腹に水が貯まってしまったアマガエルさんのお話です。

 

両生類でも病気によっては腹水が貯まってしまうことは、時々あります。
犬や猫、鳥、そして人間と同じですね。

腹水が貯まってしまう原因もやはり類似しており、腎不全、腫瘍、肝不全、心不全、感染症などとなっております。あまり予後がよくない病気ばかりです。

ただ、犬や猫と大きく異なるのは治療や検査がなかなか困難な現状にあるということです。
10gにも満たない動物なので、採血するわけにもいかず・・・生きている内に診断を下す事は正直なところ、難しいのかなと思います。

今出来る検査と治療としたら、腹水を抜いて細胞診と浸透圧を利用して腹水を減らしてあげることぐらいでしょうか。今後の両生類の治療学が発展することを期待して、僕も微力ながら尽力したいと思っています。


ウーパールーパーの手術

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今日もまさの森•動物病院には色々な動物たちが訪れました。

さて、今日の症例は、アルビノのウーパールーパーさんです。
飼い主さんによると「4〜5日間ごはんも食べずぐったりしている」とのこと。

ところで皆さん、ウーパールーパーってご存知ですか?
1985年に日清焼きそば「UFO」のCMに登場したことをきっかけに、一世を風靡したそうです。
深海魚のようなぷるぷるした体から小さな手足が生えており、顔の横からは珊瑚礁のような形状をしたエラが突出していて、龍の赤ちゃんのような印象を与えます。ユラユラと水底を歩く姿は「謎の生物感」満点です。

本日ご紹介するウーパーくんは、その中でも「アルビノ」といって色素のない個体です。アルビノは犬、猫、ネズミや蛇などでも存在し、それらは色素がないため白く、それが高貴な印象を与えたり美しいと評価されることがあります。
ただ、アルビノの子で耳が聞こえない、目が見えない、というのはよくあることで、先天的に障害を持つ割合は高いのです。

ウーパールーパーにおいても、アルビノの子は大抵、視力が弱いです。
そして、そうゆうウーパーくんは、よく誤飲をします。

そこでまずレントゲン検査。
「あ〜、、、やっぱりかぁ。」
異物の存在を確認。

というわけで、手術で摘出となりました。

こんなに小さな体に3つも飲み込んでしまっていたため、胃壁がすでに一カ所破れてしまっていました。全て摘出後、麻酔から覚めて元気よく泳ぐ姿を見てほっとしました。お腹がスリムに戻ってよかった。
これからはごはんだけ食べて、元気に大きくなれよ!

視力が弱いため、水槽の底にしいてあった石ころを食べ物と誤って3つも飲み込んでしまったようです。
アルビノに限らず、ウーパールーパーを飼育している方は、予防として「水&隠れ家&ポンプ」だけのシンブルなお部屋にしてあげて下さいね。
くれぐれも誤飲しそうなものは置かないよう注意してあげましょう。

ウーパールーパーのレッドレッグ症候群

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今回ご紹介するのは、元気や食欲がなくなってしまったウーパールーパーさんのお話です。

ウーパールーパーさんの来院も定期的にみられるようになりました。
意外かもしれませんが、石川県内のペットショップに並んでいることも多く、来院までには至らないまでも、大切に飼育されているかたがいらっしゃると思われます。

診療対象としている動物病院があることをご存じないかたが多いのかもしれません。助かる可能性がある動物をそのままに看取るのもかわいそうな気もします。少しでもこういった情報が広がれば良いなと思います。

今回のウーパールーパーさんも、1時間かけて遠方から来院されました。いろいろな病院に問い合わせされたのかもしれません。ペットショップさんで教えてもらったお薬をいれてみたものの改善がなく、当院を受診されました。

視診、触診とレントゲン検査を実施しました。
おそらく、レッドレッグ症候群だと思われます。エロモナスとよばれる細菌が関与していることが多く、こういった細菌によって皮膚の浸透圧が破綻したり、全身に及ぶ感染症から死に至ることもある怖い病気の一つです。

今回のウーパールーパーさんは発見・治療が早かったおかげで、事なきを得る事が出来ました!


ウーパールーパーの転覆病(浮遊病)

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動画はこちら

この病気の厄介なところは、水面より上に腹部が露出してしまい、乾燥して細菌感染などを合併してしまう事、そして、仰向けになってしまうため、ご飯を食べる事が出来なくなってしまう事です。

何度か通院してもらい、空気を抜いて抗生剤の薬浴で経過を観察したところ、空気も貯まらなくなりすこしずつ体重も増えてふくよかになってきました。

今できることは少なく、結局の所、その動物の自己治癒力に期待することしかないのかもしれません(案外その方がよくなってくれるのかもしれません・・)。


錦鯉の穴あき病

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今回ご紹介するのは、体表のあちこちに穴があいてしまった錦鯉さんのお話です。
(錦鯉となるとさすがに往診です)

錦鯉を飼われている方にとって、悩ましい病気の一つがこの穴あき病があります。体表のどこでも皮膚炎を起こして穴があいてしまいます。見た目の鑑賞用としての価値の低下はもちろんのこと、そのままでは他の魚にも感染してしまうこと、放置すると病変の大小に関係なく亡くなってしまう可能性が高い事が大きな問題となっております。

さらにやっかいなことに、市販されている水産用抗生剤や薬浴ではあまり効果が期待できず、治療に苦慮する事が多いようです。

そこで、犬や猫で使用される動物用抗生剤の注射という方法があります。

ある程度はそれで効果があるのですが、何回か使用していくと耐性ができてしまい、効果がなくなってしまうことも報告されているようです。

そもそもがこの穴あき病という病気は水中ではどこにでもいるエロモナスという菌が原因でおこるものだとされ、水質環境の悪化や過密飼育など環境ストレスが一つの要因だともいわれています。

まだ分かっていない事も多く、治療が困難な場合もありますが、飼育環境を整えて予防が一番大切な病気の一つといえるかもしれません。