まさの森・動物病院
MASA-no-MORI Pet Clinic
-石川県金沢市の動物病院-

まさの森動物病院は、犬猫、エキゾチックアニマル診療・予約診療・往診を行う石川県金沢市の動物病院です。

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モルモットの症例紹介

モルモットの体表腫瘤

20170215

今回ご紹介するのは、横腹にこぶができてしまったモルモットさんのお話です。

どの動物種にも共通でみられる病気のひとつとして、体の表面である皮膚にできる腫瘤があります。

こんなものができると、やはり「腫瘍」など怖い病気を想像される飼い主さんが多いのではないでしょうか。
確かに、命に関わるような病気である腫瘍ってこともありますが、そうではない場合もあります。

まずは、体を触っていて瘤が確認されたら、慌てずにまずは病院でみてもらいましょう!検査をして、仮に悪いものだったとして早期に切除すれば問題なく過ごす事が出来る場合もあります。

今回のモルモットさんも、比較的早期に来院され検査した結果、良性の腫瘤だったので経過をみたのですが、日増しに大きくなっていったため外科的に切除することになりました。

早めに来院され、経過をみる事ができたがゆえの判断だったと思います。
院内での簡易検査では確定できない場合もありますので、その場合は一部分を切除して検査(生検)することで大抵は診断できると思います。


モルモットの角膜潰瘍

20160226

今回ご紹介するのは、牧草が目にささってしまったモルモットさんのお話です。

こういう事故はある程度しかたのないことなのかもしれません。
モルモットさんは草食動物なので、牧草を食べるのですが、ケージの側面に格子状の牧草ボックスを設置してそこから与える事がかなり普及しております。

その理由としては床に牧草を置いておくと排泄物で汚れてしまうので(モルモットはオシッコの量が体の割に多いです)、そうならないように壁掛け式にして置いておくことと、歩き回ってあちこちに散らかしてしまわないようにするためとか(床がすのこだとその隙間から牧草が落下して食べられなくなるのを防ぐ)、飼育管理をしやすくするための工夫として開発されました。

しかしながら、格子の隙間から飛び出した牧草がちょうど目の高さにあるので、移動のときや食べている最中などに誤って目に突き刺さってしまうことがあります。

今回のモルモットさんもそんな事情で目に牧草が突き刺さっていました。
目に傷がついていないか、緑色の色素をいれて検査してみると、やはり大きく眼球表面(角膜)が損傷してしまっていました。

環境の改善と、目薬を頑張ってもらい、再検査。
無事、損傷した角膜はもとに戻ってくれました。

失明する危険性のある病気です。
使用に関してはみなさん、十分ご注意くださいね。
(ソフトチモシーとかやわらかい牧草なら大丈夫かもしれませんね)


モルモットの膀胱結石

20150701

今回ご紹介するのは、血尿がみられたモルモットさんのお話です。

モルモットやウサギなどの草食動物は正常でも赤い尿をすることがあるのをご存知でしょうか?

これは「ポルフィリン尿」といって代謝の関係上、尿に「ポルフィリン」という物質が排泄され、オレンジ色〜赤色になってしまうのです。
見た目では血尿なのか正常なのか判断が困難な場合もあるので、尿検査試験紙で血液が含まれているか確認します。

今回のモルモットさんも血尿を主訴に来院されました。
尿を検査してみると、ポルフィリン尿ではなく、確かに血尿であることが確認されました。

モルモットで血尿が見られる場合は、膀胱炎や膀胱結石などが疑われます。
従って、続いてエコー検査を実施して膀胱や腎臓の画像診断に進みました。
その結果、膀胱内に直径5mmの小さな石があるのが確認されたのです。

膀胱結石です。
モルモットの場合もウサギと同様に、膀胱結石の成分としてはカルシウムを主体とした結石なので、カルシウムを制限した食餌に変更してもらいました。

それから、約1ヶ月・・・血尿もおさまり、膀胱結石が小さくなっているか、はたまたなくなっているか、経過で来院されました。
膀胱のエコー検査をしてみると・・・結石がきれいになくなっていました!

膀胱内に結石ができてしまうのは、尿に結石の材料が豊富に含まれている状態つまり、飽和状態にあると考えられ、これは尿を濃縮する能力や水を飲む量などその子の体質に依存するところが大きいと思われます。
従って、膀胱結石が無くなったとはいえ、現在のお食餌を継続してもらうことで経過観察としました。