症例紹介

Case introduction
症例紹介の写真

甲状腺機能低下症


甲状腺機能低下症の背中・喉の症状

先日、ひどい血便を主訴に、ゴールデンレトリーバーさんが来院されました。 写真左をご覧頂くとわかるように、背中、喉の毛が抜けています。写真では分かりにくいのですが、全身のアンダーコートが殆ど抜けおちていました。尻尾も大きなネズミさんのようになっていました。

甲状腺機能低下症の背中の症状

いくつかの検査をした結果「甲状腺機能低下症」という病気であることがわかりました。この病気は、高齢の犬に比較的多く見られます。主な症状はなんとなく元気がない、鼻の頭、背中、尾の脱毛、つやのないごわごわな毛、貧血、低体温、顔面神経麻痺などいろいろな症状をしめします。

ここ最近は元気も食欲もなく、年のせいかしら??と思って諦めている方もちらほら。実はこの病気で治療法があるのを知らないかたも多いように思います。こんなもんだ…と自己完結しないで、一度病院に連れてきてあげてください。

この日から投薬を頑張ってもらった結果、これまで諦めていたフワフワのアンダーコートが生えてきたではありませんか。ゴールデンレトーリーバーらしい、豊かな毛並みになってきました。

飼い主さんは「前はお風呂に入れてもすぐに乾いたのに、最近は乾くのに時間がかかっちゃっうわ♪」と、とっても嬉しそうにお話されました。

室内飼育の大型犬は健康であったとしてもお世話が大変なのに、疾病に伴う様々な症状に付き合うことは並大抵のことではありません。深い愛情と絆ががなければなし得ない、大変な苦労なのです。

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