今回ご紹介するのは、お腹に水が貯まってしまったアマガエルさんのお話です。
両生類でも病気によっては腹水が貯まってしまうことは、時々あります。犬や猫、鳥、そして人間と同じですね。
腹水が貯まってしまう原因もやはり類似しており、腎不全、腫瘍、肝不全、心不全、感染症などとなっております。あまり予後がよくない病気ばかりです。
ただ、犬や猫と大きく異なるのは治療や検査がなかなか困難な現状にあるということです。 10gにも満たない動物なので、採血するわけにもいかず・・・生きている内に診断を下す事は正直なところ、難しいのかなと思います。
今出来る検査と治療としたら、腹水を抜いて細胞診と浸透圧を利用して腹水を減らしてあげることぐらいでしょうか。今後の両生類の治療学が発展することを期待して、僕も微力ながら尽力したいと思っています。
最近おなかがふくれてきたということで来院されました。
おなかに下から光をあてると・・・おなかがランプのように透けて光ってみえます。腹水が貯まっているようです。
腹水をぬいたあとの様子です。約0.5mlほど抜けました。この腹水を検査して他に情報がないか調べて行きます。
まさの森・動物病院は、診療時間に来院いただくことが難しい場合に、様々な診療方法をご用意しております。
来院が困難な動物については午前と午後の診療の合間に、ご自宅までお伺いする往診にて診察・治療を行っています。
急患の場合には、夜間・休日の時間外診療をお受けしています。一人での診療になるため対応できない場合もございますが、精一杯診療させていただきます。
エキゾチックアニマルの診療可能な動物病院はかなり少ないのが現状です。当院は日本全国からのご相談にもZoomに繋いで遠隔にて対応させていただきます。
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