今回ご紹介するのは、頬がぽんぽんに腫れてしまったハリネズミさんのお話です。
異常を異常だと判断するためには何が必要だと思いますか?
正常を知ることですね!正常にもいくつかパターンがありますので、そのイレギュラーな正常パターンも覚えないと正常を異常だと間違えてしまいます。
僕ら獣医師はいかにその動物の正常なパターンをいくつ知っているかが病気を見つけるのにとても大切な力になるのです。
今回のハリネズミさんは、頬が腫れてしまったということで来院されました。ハムスターやシマリスの様に頬袋がある動物で頬が腫れていても異常ではない可能性の方が高くなります。
さて、ハリネズミさんには頬袋があるのでしょうか?
はい、ありません!
このハリネズミさんは検査の結果、唾液腺に感染を起こして膿が貯まってポンポンに腫れてしまいました。
必要な処置をして元気になってくれました!
左頬がポンポンに腫れているということで来院されました。検査と処置のため麻酔で寝てもらっています。
下からみると明らかです。ハムスターやシマリスだとこれは必ずしも異常ではありませんが、ハリネズミは頬袋がないので、これは異常です!
検査した結果、やはり感染を起こして膿が貯まっているようなので、切開して排膿しました。
処置後の様子です。膿がなくなって小さくなりました。歯に問題は無かったので、あとは内服で残ったぱい菌をやっつけておしまいです!
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