今回ご紹介するのは、耳の端っこにカビが生えてしまったハリネズミさんのお話です。
ハリネズミさんの診療数は増える一方、本当にここ最近になって普通に病院に来院されるということもあってまだまだどんな病気が多いのか分かっていないのが現状です。
そんな中、この前のエキゾチックペット研究会の症例発表会である病院でのハリネズミさん231症例に発生した疾病を調査したところ、疥癬ダニ症が全症例中110症例(47.6%)で発生がみられたとありました。また皮膚真菌症は20症例(8.7%)だったそうです。
当院ではしっかりと調査したわけではありませんが、疥癬ダニ症は確かに多くみられます。今後、当院でも各動物種でどんな病気が多いのか調査してみると傾向と対策がみえてくるかもしれません。
今回のハリネズミさんは8.7%に該当する皮膚の真菌症でした。当院でもハリネズミさんの真菌症はそこまで多くはありませんが、時々来院されます。真菌(いわゆるカビ)の培養検査を実施して診断します。
カビをやっつける治療は抗真菌薬を内服で継続します。原因が分かり、それに伴った治療をすれば予後も良く、今回のハリネズミさんも良好な経過をたどりました。
耳の端っこがガサガサになってしまったハリネズミさん。特に左耳の辺縁がガサガサになっています (赤丸)。
まだ少し黒いかさぶたがくっついていますが、大分よくなりました!
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