今回ご紹介するのは、肺炎になってしまったカメさんです。
このカメさんは生まれて2ヶ月ほど、大きさにして3cmほどのミドリガメさんです。このカメさんは飼い主さんにとてもかわいがられ、お世話もしっかりされていたにもかかわらず、ある日をさかいにご飯をたべなくなってしまったのです。
当院に受診され、診察してみたところ水に浮かんでいる状態で右側が沈んで、傾いて浮いているではありませんか。こういう時に疑われるのは肺炎です。
レントゲンを撮ってみると右の肺が白くもやがかかっていました。症状からもこれは肺炎だと診断。自宅での治療が困難な状態であり、入院して治療することになりました。
小さいカメさんは免疫力も体力もあまりなく、治療の甲斐なく亡くなってしまう子が多い中、この子はめきめきと元気になりご飯も食べてくれるまでに改善してくれました。
最近は近所の川で拾って育てられたカメさんも家族のように大切にされる方が増えてきて、僕も治療のやりがいがあるというか・・・大切にされている小さな動物達をみることができて嬉しくて、自分ももっと頑張ろうという気になります。
カメさんの肺は背中 (甲羅の下) にあります。正常なら肺は黒いのですが赤丸の部分の肺は白くなっています
肺炎を起こしたカメさんを水に浮かべると肺炎を起こしている側が沈んで傾いてしまいます。
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