今日もまさの森•動物病院には色々な動物たちが訪れました。
さて、今日の症例は、アルビノのウーパールーパーさんです。 飼い主さんによると「4〜5日間ごはんも食べずぐったりしている」とのこと。
ところで皆さん、ウーパールーパーってご存知ですか? 1985年に日清焼きそば「UFO」のCMに登場したことをきっかけに、一世を風靡したそうです。 深海魚のようなぷるぷるした体から小さな手足が生えており、顔の横からは珊瑚礁のような形状をしたエラが突出していて、龍の赤ちゃんのような印象を与えます。ユラユラと水底を歩く姿は「謎の生物感」満点です。
本日ご紹介するウーパーくんは、その中でも「アルビノ」といって色素のない個体です。アルビノは犬、猫、ネズミや蛇などでも存在し、それらは色素がないため白く、それが高貴な印象を与えたり美しいと評価されることがあります。 ただ、アルビノの子で耳が聞こえない、目が見えない、というのはよくあることで、先天的に障害を持つ割合は高いのです。
ウーパールーパーにおいても、アルビノの子は大抵、視力が弱いです。 そして、そうゆうウーパーくんは、よく誤飲をします。
そこでまずレントゲン検査。「あ〜、、、やっぱりかぁ。」異物の存在を確認。
というわけで、手術で摘出となりました。
こんなに小さな体に3つも飲み込んでしまっていたため、胃壁がすでに一カ所破れてしまっていました。全て摘出後、麻酔から覚めて元気よく泳ぐ姿を見てほっとしました。お腹がスリムに戻ってよかった。 これからはごはんだけ食べて、元気に大きくなれよ!
視力が弱いため、水槽の底にしいてあった石ころを食べ物と誤って3つも飲み込んでしまったようです。 アルビノに限らず、ウーパールーパーを飼育している方は、予防として「水&隠れ家&ポンプ」だけのシンブルなお部屋にしてあげて下さいね。 くれぐれも誤飲しそうなものは置かないよう注意してあげましょう。
獣医師が教える飼い方・知ってほしいこと
獣医師が教える多い病気
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