「この子は、また元気になれるでしょうか…」
数週間前、当院の診察室には、ぐったりとして自力で動くこともままならない、デグーの赤ちゃんが運び込まれてきました。診断の結果は、深刻な栄養失調。
デグーのようなエキゾチックアニマル、特に成長期の赤ちゃんにとって、栄養不足は一刻を争う事態です。彼らの代謝は非常に速く、わずかな「食べられない時間」が命取りになるからです。
↓入院の様子
すぐに脱水と低血糖を防ぐ点滴、栄養剤の注射、抗生剤の投与を行い入院生活が始まりました。
スタッフが見守る中、初めは眠ってばかりだったデグーちゃんでしたが、数日経つと少しずつ顔を上げ、スタッフの手から流動食を口にしてくれるようになりました。
入院から数日、当初の虚ろだった瞳には、しっかりと力強い光が戻りました。牧草をクンクンと嗅ぎ、周りに興味を示す姿は入院時では考えられないくらいに元気なった証拠です。
飼い主様がお迎えに来られた時の、安堵の表情とデグーちゃんの再会。その瞬間こそが、私たち獣医師・スタッフにとって最も報われる瞬間です。
↓退院時の様子
デグーやハムスターなどの小動物は、「自分の不調を隠す」という習性があります。野生下で敵に狙われないための本能ですが、それが原因で発見が遅れてしまうことも少なくありません。
ですが、いつもより動きがゆっくりしている、好物を残すようになった、毛並みがバサバサしている、便の大きさが小さくなったなどサインが現れるので、それを見逃さず異変を察知してあげましょう。
「いつもと何かが違う」という飼い主様の直感は、言葉を発せない動物たちにとって欠かせない力となります。
獣医師が教える飼い方について
デグーで多い病気3選
まさの森・動物病院は、診療時間に来院いただくことが難しい場合に、様々な診療方法をご用意しております。
来院が困難な動物については午前と午後の診療の合間に、ご自宅までお伺いする往診にて診察・治療を行っています。
急患の場合には、夜間・休日の時間外診療をお受けしています。一人での診療になるため対応できない場合もございますが、精一杯診療させていただきます。
エキゾチックアニマルの診療可能な動物病院はかなり少ないのが現状です。当院は日本全国からのご相談にもZoomに繋いで遠隔にて対応させていただきます。