今回は当院にやってきたイグアナさんの右後肢脛骨遠位端骨折についてのお話です。
今回のイグアナさんは右後肢の異変に飼い主様が気付き、来院されました。
レントゲン検査を行ったところ、右後肢の脛骨(すねの骨)の遠位端、つまり足首に近い部分で骨折していることが判明しました。脛骨遠位端骨折は、落下や物に挟まる、ケージ内での引っ掛かりなど、外的な力が加わることで発生する骨折で、爬虫類でも比較的よく見られる外傷のひとつです。
↓レントゲン画像
骨折部位や程度によっては保存的治療(添え木固定など)で経過を見ることもありますが、今回は骨のズレが大きく、外科的な整復・固定術が必要と判断しました。
手術ではピンを用いて骨折部を整復・固定し、術後はご自宅で安静にしていただきました。その結果、術後経過は良好で、しっかりと足をついて歩く様子が見られるまでに回復しました。
↓固定後のレントゲン画像
症状について
・患肢を床につけない、引きずる
・触診時の痛がり、逃避反応
・活動性の低下、食欲不振を伴うこともあります
原因について
・ケージ内でのつまずきや挟み込み
・高所からの落下
・ハンドリング中の落下や急な動き
・骨代謝異常(カルシウム不足など)による骨の脆弱化が背景にある場合も
予防について
・ケージ内のレイアウトを見直し、爪や指が挟まりやすい隙間をなくす
・適切な高さ・足場を設定し、落下事故を防ぐ
・ハンドリング時は落下に十分注意する
・紫外線照射やカルシウム・ビタミンD3の適切な補給により、骨を丈夫に保つ
まさの森・動物病院では、イグアナをはじめとする爬虫類やその他どんな動物種でも積極的に診療しております。歩き方がおかしい、足を痛がっているなど、いつもと違う様子が見られましたら、早めにご連絡ください。
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