症例紹介

Case introduction
症例紹介の写真

フケ


ウサギさんの脱毛やフケの原因として多いのが、ツメダニやズツキダニといった外部寄生虫の寄生です。

主な症状とリスク

初期症状: フケの増加(特に背中や腰、首回り)、皮膚の赤み。

進行症状: 激しいかゆみ。ただし、個体によっては「かゆみをあまり示さない」ケースもあります。

二次的リスク: 掻き壊した皮膚から細菌が侵入し、「細菌性皮膚炎」を併発することが非常に多いです。こうなると治療が複雑化し、抗生剤治療が必要になることもあります。

なぜ感染してしまうのか?防ぐにはどうすればいい?
寄生虫は、意外なところからやってきます。ウサギさんが同居していなくても、以下の経路で感染するリスクがあります。

他動物からの持ち込み: 犬や猫を飼育している場合、あるいは散歩などで他動物と接触した際、被毛を介してダニが移動することがあります。

飼育環境・用品からの感染: 新しくお迎えしたウサギさん自身が、無症状のキャリア(保虫者)である場合もあります。また、中古のケージや用品、あるいは野草などから持ち込まれる可能性もゼロではありません。

【感染を防ぐ・広げないための対策】

多頭飼育時の隔離: もし多頭飼いをしていて、一頭にフケや脱毛が見られた場合は、即座にその子を完全に隔離してください。同じ空間にいるだけでも、ダニは移動して他の子に感染を広げます。

環境の徹底清掃: ケージや床材、寝床はダニの温床になりやすいため、感染発覚時は普段以上に念入りな清掃・消毒(熱湯消毒や日光乾燥など、環境に合わせた方法)が必要です。

定期的ケア: 新しくウサギさんをお迎えした際は、他の子と合流させる前に健康チェックを行うのが最も安全です。


治療には、専門的な駆虫薬の投与が必要です。
「市販のノミ・ダニ薬を使えばいいのでは?」と思われるかもしれませんが、ウサギさんは皮膚や代謝が非常に繊細で、犬猫用の薬では中毒を起こす可能性があり、非常に危険です。 必ずウサギの専門知識がある病院で、適切な種類と量を処方してもらうようにしてください。

また、ダニは卵から成虫までのサイクルがあるため、一度の投与で終わらず、数回に分けて治療を継続することが完治への近道です。


「フケが出ているけれど、毛が生え変わっているだけかな?」
「最近、背中をよく毛づくろいしている気がする」

そんな些細な違和感こそ、皮膚トラブルの初期サインです。日頃から、ブラッシングをする際に地肌をよく観察し、フケの量や皮膚の赤みがないかチェックしてあげてください。

もし「気になるフケや脱毛がある」「多頭飼いをしていて、一頭の調子が悪い」といったお悩みがあれば、迷わずご相談ください。
早めの治療は、ウサギさんの皮膚のバリア機能が壊れるのを防ぎ、結果として治療期間を短くすることにも繋がります。

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