カメレオンの体にできた「謎のしこり」の正体
「うちの子の体に、いつの間にか小さなコブができている……」
そう思って来院される飼い主様は少なくありません。
膿瘍とは、簡単に言うと「膿(うみ)が溜まった状態」のことです。
しかし、爬虫類の膿は、犬や猫のようにサラサラした液体ではありません。
粘度が非常に高く「チーズのような塊」となって溜まるのが特徴です。そのため、触ると硬いしこりのように感じられ、一見するとただのコブや腫瘍のように見えることがあります。
主な原因は、小さな切り傷や擦り傷から入り込んだ細菌です。
ただ、健康な状態であれば自身の免疫で抑えられることも多いのですが、以下のような背景が重なると感染が成立しやすくなります。
・飼育環境の不衛生
・温度や湿度の管理によるストレス
・免疫力の低下
「最近、少し元気がなかったかな?」という飼い主様の気づきが、背景にある原因を見つけるヒントになることもあります。
爬虫類の膿は固形に近いため、飲み薬だけで自然に消えていくことはほとんどありません。
基本的には、外科的な処置で膿の出口を作り、物理的に取り除いてあげる必要があります。
その後は抗生剤を服用しながら、再発がないか経過を観察します。
あまり痛がらないことも多い病気ですが、放置すると食欲が落ちたり、足にできれば歩き方に影響が出たりすることもあります。何より、体に異物がある状態はカメレオンにとって大きな負担です。
カメレオンは非常に繊細な生き物です。
早期に発見し、適切な処置をしてあげることで、体への負担を最小限に抑えることができます。
・体に触れたときに、左右で違う膨らみはないか
・皮膚の一部だけが盛り上がっていないか
・歩き方や動きに違和感はないか
もし「これってコブかな?」と気になる部分を見つけたら、どうぞお気軽にご相談ください。
まさの森・動物病院は、診療時間に来院いただくことが難しい場合に、様々な診療方法をご用意しております。
来院が困難な動物については午前と午後の診療の合間に、ご自宅までお伺いする往診にて診察・治療を行っています。
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