目の後ろがポコッ?それ、もしかして「中耳炎」かもしれません
カメさんの診察でよく見かける病気の一つに「中耳炎」があります。
「カメに耳があるの?」と驚かれる方もいらっしゃるかもしれませんが、目の後ろにある平らな円形の部位が鼓膜にあたります。
もし、ここがポコッと膨らんでいたら要注意です。そのサインと対策について解説します。
症状:こんな変化はありませんか?
一番のサインは鼓膜の腫れです。
初期: 鼓膜が少しだけ盛り上がり、触ると硬く感じることがあります。
進行期: 鼓膜が大きく突き出し、半球状に腫れ上がります。
放おっておくと骨が溶けたり、脳に感染が広がる危険性もあるので鼓膜の膨らみを見つけたら、早めに診察をご検討ください。
↓膿がたまり腫れている
原因:環境と栄養のバランスが重要です
海外の学術論文(Journal of Herpetological Medicine and Surgeryなど)においても、カメの中耳炎は「水質の悪化」や「ビタミンA不足」が直接的な引き金になることが証明されています。
水質悪化: 水中の細菌が鼻腔や耳管から入り込み、耳の中で増殖します。
ビタミンA不足: カメの粘膜の健康維持にはビタミンAが欠かせません。不足すると感染に対するバリア機能が低下します。
免疫力の低下: 不適切な温度管理やストレスにより免疫力が下がると、発症リスクが高まります。
放置すると、単なる耳のトラブルでは済まなくなります。感染が進行すると耳周辺の骨が溶けたり、最悪の場合は脳に感染が広がる危険性もあるため、甘く見てはいけない疾患です。
治療と予防について
カメの中耳炎は自然治癒が難しく、早期の獣医療的な介入が必要です。
治療: 腫れた鼓膜を少し切開し、内部に溜まった膿を取り除く処置を行います。早めに処置をすることで、カメへの負担を最小限に抑えることができます。
予防: 「徹底した水質管理」「適切な紫外線照射(UVB)」「バランスの良い食事」の3点が予防の基本です。
遠方の方やセカンドオピニオンをご検討の方へ
当院ではLINEを通じた相談(有償)も承っております。お近くに爬虫類を診察できる病院がない場合や、現在受けている治療についてのセカンドオピニオンをご希望の方は、ぜひお気軽にご利用ください。
早期発見と適切なケアが、カメさんの健康な生活を守ります。違和感があれば、まずはご相談ください。
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