まさの森・動物病院
MASA-no-MORI Pet Clinic
-石川県金沢市の動物病院-

まさの森動物病院は、犬猫、エキゾチックアニマル診療・予約診療・往診を行う石川県金沢市の動物病院です。

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フェレットの症例紹介

フェレットの非上皮系腫瘍切除

フェレット
まさの森動物病院では、脇と足に腫瘍のあるフェレットさんの手術が行われました。
7才の高齢フェレットさんなのですが、脇の腫瘍が大きくなりすぎて、今や歩行時に腫瘍が床に擦れるようになってきました。肩の付け根から肘のあたりまで腫瘍が広がっていました。
このままでは、じきに皮膚が破れて膿んで、、、という悪循環を引き起こします。

一方、足の腫瘍は水風船のようなもので、鶉の卵よりちょっと大きいくらいのサイズでした。

手術はおよそ1時間で無事終了しました。
術後すぐは大きな傷で痛々しかったのですが抜糸の頃にはうっすらと毛も生え始めており、順調に回復しているようでした。

皆さんご存知の通り、腫瘍には放っておいても問題のない「良性のもの」もあれば、小さくても、すぐに摘出した方がよい「悪性のもの」もあります。
腫瘍の成長するスピードもそれぞれです。手術する場合、小さいうちの方が体に対する負担や手術のリスクは抑えられますので、小さなポチを見つけたら、念のために早めの受診をオススメしますよ。

フェレットの外耳炎

20160529

今回ご紹介するのは、耳を掻いているフェレットさんのお話です。

フェレットを飼われている方なら、きっとご存知の方も多いのかもしれません。フェレットで耳を掻いている場合、耳ダニが耳の中にいる可能性があることを。
確かに、耳ダニの寄生はフェレットでは一般的かもしれませんが、ここ最近ではペットショップで駆除されてから新しいご家族のもとにいくのが当たり前になっていますので、開業してからはフェレットの耳ダニはほとんど見た事はありません。

その一方で増えているのは、耳ダニの心配もあってなのかもしれませんが、茶色い耳垢を綺麗にとるのに一生懸命で、自宅での耳掃除が過剰になった結果、耳の粘膜を傷つけて外耳炎になってしまうケースが散見されます。

正常でも茶色い耳垢がでます。
でも、それはある程度必要があって出ているものだと思われますので、あまり過剰に取りすぎず、様子をみてあげてください。(犬でも同じだと思われます)

今回のフェレットさんは、耳を過剰に掻いて、黄色い汁が耳から出ていました。明らかに変な匂いがして膿んでいる感じです。

検査をすると、耳ダニは確認されず、球菌という細菌と白血球が多数確認されました。過剰な耳掃除が背景にあるのかは定かではありませんが、フェレットの外耳炎は非常にまれな病気で犬みたいに一般的ではありません。
その辺りの指導と、点耳薬1週間で綺麗に治りました。


フェレットの直腸脱

20160206

今回ご紹介するのは、お尻から直腸がでてしまったフェレットさんのお話です。

これまでにも何度か、いろいろな動物でお尻からいろいろなものが出ている症例をご紹介してきましたが、いずれも治療が難しく残念ながら亡くなってしまう可能性が高いことをお話ししてきました。

今回は生後1ヶ月前後のフェレットさんがお尻から何か赤いものが出て、元気がないということで来院されました。いわゆる脱腸というのでしょうか、お尻から直腸が反転して飛び出していました。

直腸脱というのですが、若齢のフェレットでこの病気が起こる背景にはたいてい下痢が起こっています。継続的にいきんで、腹圧があがって起こってしまうのです。

今回の写真をみて自分の足と同じ大きさの内臓がお尻から体外に出てしまう状態を想像してみると分かるように、これは非常に危険な状態です。自然に治るものではないし、そのままだと死んでしまいます。

食欲もなく、脱水を起こし全身状態もかなり悪い中、緊急性が高くすぐにでも整復する必要があります。100g程度の小さいからだでも全身麻酔で頑張ってもらわなければなりません。

手術はなんとかかんとかうまくいきました。が、麻酔は安定しません。
最初はみられた自発呼吸もなくなり、人工呼吸を繰り返しました。
心拍数も下がってきました。
緊急薬を投与します。反応はありません・・・。
「やはり耐えられなかったか・・・」

 

それから20分ほど生死をさまよったのち、奇跡的にも自発呼吸が再開し目を覚ましてくれました。

ただ、かなりぐったりしており、依然として生命の危機にあることはかわりません。

あとは、点滴と保温しながら集中治療室で持ち直してくれる事を期待してこの子の生命力にかけるしかありません・・・。

それから約1週間経過し徐々に改善の兆しがみえ、今では自分からご飯を食べる事ができるようになりました!!

元気もでてきて、今ではケージから脱走せんばかりに動いています。
便も比較的正常な便をするようになり、腸管の壊死もなんとか回避できたようです。

もうここまでくれば、大丈夫でしょう!

こんな小さいからだで本当に最後まで頑張ってくれました。
退院出来る日もそう遠くはないと思います(いや、もう退院です)。