まさの森・動物病院
MASA-no-MORI Pet Clinic
-石川県金沢市の動物病院-

まさの森動物病院は、犬猫、エキゾチックアニマル診療・予約診療・往診を行う石川県金沢市の動物病院です。

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爬虫類の症例紹介

便秘のギリシャリクガメさん

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昨日はギリシャリクガメさんが来院されました。2-3週間もうんちが出ていないとのことでした。レントゲンを撮るとうんちがいっぱいたまっていました。

40度ぐらいのお風呂にしばらく入ってもらったところ、無事うんちが出てきました!

カメさんは変温動物、環境の温度に依存して代謝をまわしているんですね。なので、お風呂に入ってもらうことで一時的に代謝が亢進して胃腸の動きもよくなるんです。

でもやり過ぎると、未消化のうんちが出てくることもあるので注意が必要です。

天候も悪い中、遠方からうちの病院を探して来院してくれました。カメさんも元気になって、飼い主さんも喜んで帰っていきました!

何よりです。

中耳炎のカメさん

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先日立て続けに、中耳炎のカメさんが来院されました。切開•洗浄により膿を出したのですが、中からクズクズの固まりが出てきます。

カメは人間の耳と違い、外耳というものがありません。
人が耳掃除する部分が無く、目の横に鼓膜がある、という造りになっています。
ですから、外見上も穴ぼこはあいておりません。

写真のように、中耳炎になった耳は顔の一部がポコンと腫れあがり、飼い主さんも異常に気づきやすい病気の一つです。
自然界では当たり前に整っている環境を、水槽ケースの中で再現するのはなかなか難しいですね。

リクガメ3兄弟のバスタイム

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まだまだ寒い日が続きますね。みなさん風邪などひかれていませんでしょうか。
体の心まで冷えてしまうこんな寒い日には、暖かいお風呂にゆっくりつかるのが一番ですね。

我が家では、お風呂に入るのは人間だけではありません。
カメたちもお風呂にはいります。(もちろん人間のお風呂場ではありません。カメには色々と寄生虫も多いので、触ったらちゃんと手を洗いましょう。)

彼らは爬虫類ですので、変温動物です。
外気温に伴い、体温も変動します。
我が家のカメは温暖な地域に生息するリクガメなので、彼らにとって日本の冬は寒いのです。ですからエアコン&ヒーターは必需品です。

それでもやはり冷えてしまうと、ちょっと便秘ぎみになってきます。同時に食欲も低下します。

そんな時はこうして温浴をしてやります(溺れないようにお湯の量に注意)。
しばらくすると、腸管運動や代謝が活発になります。
その結果、便秘が解消!
あまり長くつけると、腸管が元気に動き過ぎて未消化のものまで出てきてしまうので、そこそこでお風呂終了です。

お腹がスッキリして体もあたたまったカメたちは、食欲も旺盛になります。
沢山食べて沢山出ていることは、一番分かりやすい健康のバロメーター!
ついでに甲羅も綺麗にしてあげました。

もそーっとした動きが愛らしい、まったりカメのまったりお風呂のお話でした。

グリーンイグアナの肺炎

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先日グリーンイグアナさんが来院されました。

1週間ほど前に飼育ケースから脱走して、約1日、行方不明になっていたそうです。
発見してからは、いつもの暖かなお部屋に戻っていたのですが、段々と食欲が低下し、お腹もポンポコリンになってきたとのことで来院されました。

グリーンイグアナは美しい体色を持つ動物ですが、体調を崩してからは褪せた色に変化してしまったそうです(写真左が初診時)。
異物を食べた可能性も考えられましたし、そうじゃなくても寒いところで一晩過ごしたことから体力も消耗しているはずです。
経緯及び状態から、緊急性が高い症例といえるので、すぐにレントゲン検査を実施しました。

検査の結果、異物を食べた可能性は低かったものの、肺炎をおこしていることが判明しました。
左右の肺を比較すると、赤丸で囲んだ所がモヤモヤと白いのが分かります。
(肺は空気を多く含む臓器なので、正常ならレントゲンでは黒く映ります)
肺炎は亡くなる危険性の高い病気の一つです。入院による集中治療も検討しましたが、入院によるストレスや飼い主さんの飼育経験から自宅での治療を頑張ってもらうことになりました。
また、食欲の低下も顕著だったため、今回はいくつかお薬を合わせた皮下点滴注射をしました。

グリーンイグアナさんの体調不良について、原因と治療方針を話し合い、飼い主さんは少し安心して帰っていかれましたように見えました。
爬虫類を診てくれる病院が少ないため、きっと、異変に気づいてから少しずつ弱っていく姿をみて、一人で不安な夜を過ごされたのではないかと思います。

遠方にお住まいの飼い主さんは、翌日Facebookを通じて「徐々に快方へと向かっている」とのご報告をくれました。

それから約2週間・・・元気になっているか気になる日々でした。

肺炎の状態を確認するため再度レントゲン検査をしました。
すると、以前の白いモヤモヤがすっきりと消え、正常な肺に回復していました。(レントゲン写真右)

今では食欲も回復し、出るものもちゃんとでているようです。
ガスがたまりポンポンだったお腹はすっきりとし、体色は目の覚めるような鮮やかなグリーンになりました。
爬虫類や鳥類は本当に発色が美しいですね!

飼い主さんの懸命なお世話が功を奏したのでしょう。爬虫類を含むエキゾチックアニマルでは発見が遅れて亡くなってしまうことも多い中、この短期間で見事に完治していました。
最初に来られた時とは違い、レントゲン検査で元気に暴れるグリーンイグアナさん、レントゲン検査でいい検査結果を聞いて喜んでくれた飼い主さん・・・「元気になってくれてありがとう」、そういいたくなる症例でした。

カメの卵詰まり

クサガメ
今日のお話は、卵が卵管で詰まってしまう恐い病気「卵詰まり」になってしまった、クサガメさんのお話です。

卵詰まりは、産卵する動物に起こる病気です。
まさの森•動物病院でも、鳥、蛇、カメ、トカゲさんたちの卵詰まりを診てきました。

今回のクサガメさんは、拾って飼育し始めたのが10年前、という古株のカメさん。
毎年冬眠して、一年に卵を10個前後産卵していたそうです。
元気満点な生活を送ってきただけあって立派な体格ですよね。我が家のそよかぜが一層小さく見えます。

詰まり具合にもよりますが、カメさんの卵詰まりは、殆どが手術を必要とします。しかし手術となれば一大事です。
始めは投薬によって自力で産卵できるか様子をみていたのですが、自力では出ず、今回手術に踏み切りました。

レントゲンでもお分かりになると思いますが、無数の卵が体内に留まっているのが分かります。

手術当日。時間がかかる事が予想されたので、昼の手術時間ではなく夜に手術することになりました。
8時30分作業開始。
お腹を開いてみると、卵がデルワデルワ!内蔵の半分くらい卵かと思う勢いで出てきました。完全に卵になっているものから、卵の元のようなものまで。

ずらっと整列させてみましたがとんでもない量でした。

回復した甲羅が塞がるまでの間、胃に通したチューブを使って食事を流し入れます。
術後しばらくお預かりしていましたが先日無事退院されました。
今は飼い主さんが、チューブからごはんをあげてくれています。
甲羅がくっつくまで1〜2ヶ月の間、飼い主さんも大変ですが、何とか命はつなげる事ができました。

鶴は千年、カメは万年と言いますから、まだまだ長生きするかもしれませんね。
手放しに安心できる所まで来たとは、まだ言い切れませんが、きっと元気になってくれるようあとは祈るばかりです。

ヒョウモントカゲモドキの消化管内異物 飼育環境のレイアウトに注意!

トカゲ
今日お話するのは、餌と一緒に砂を食べてしまい、砂が消化管内に溜まってしまったヒョウモントカゲモドキさんのお話です。

飼い主さんたちは、飼育環境をより自然に近づけてあげようという親心から、ケースの中に砂を敷いて飼育する場合があります。
すると、コオロギを捕食する際に砂も一緒に食べてしまうことがあります。

誤飲してしまった砂は次第に体内に蓄積し、食欲不振や閉塞を起こしてしまい、最悪の場合死に至るケースもあります。

こうした悲しい事故を防ぐために、飼育環境のレイアウトはシンプルな造りをおすすめしています。

この飼い主さんは健康診断でいらっしゃったのですが、レントゲン検査の結果、砂が蓄積していることが分かりました。
すぐにレイアウトを変更して、2週間後にはキレイに砂は排出されていました。
大事に至ることがない段階で対策をとれて何よりなケースでした。

不自然な環境下ではストレスを溜めるケースもある一方で、自然を再現しすぎることで起こる別の問題もあります。その塩梅は難しい所ですが、こうして健康診断で分かる事もあるのです。

とりわけ、エキゾチックアニマル(大雑把にいって、犬猫以外の色んな動物)の飼育では、情報交換をする場が少ないです。個人個人がネットやマニアックな雑誌で情報を集め飼育されているのが現状です。
エキゾチックを積極的に診療する病院として、情報共有のホットスポットとしてもお役に立てるよう工夫して行きたいと思う次第です。

今日は朝からジメジメしていますが、気分は晴れやかに、今日も一日笑顔で頑張ります。

小さいカメさんの肺炎

カメ
今回ご紹介するのは、肺炎になってしまったカメさんです。

このカメさんは生まれて2ヶ月ほど、大きさにして3cmほどのミドリガメさんです。このカメさんは飼い主さんにとてもかわいがられ、お世話もしっかりされていたにもかかわらず、ある日をさかいにご飯をたべなくなってしまったのです。

当院に受診され、診察してみたところ水に浮かんでいる状態で右側が沈んで、傾いて浮いているではありませんか。こういう時に疑われるのは肺炎です。

レントゲンを撮ってみると
右の肺が白くもやがかかっていました。
症状からもこれは肺炎だと診断。
自宅での治療が困難な状態であり、入院して治療することになりました。

小さいカメさんは免疫力も体力もあまりなく、治療の甲斐なく亡くなってしまう子が多い中、この子はめきめきと元気になりご飯も食べてくれるまでに改善してくれました。

最近は近所の川で拾って育てられたカメさんも家族のように大切にされる方が増えてきて、僕も治療のやりがいがあるというか・・・大切にされている小さな動物達をみることができて嬉しくて、自分ももっと頑張ろうという気になります。

クレステッドゲッコーのクル病

クルステッドゲッコー
今回ご紹介するのは、クル病(代謝性骨疾患)になってしまったクレステッドゲッコーさんのお話です。

クレステッドゲッコーはヒョウモントカゲモドキと並ぶほど流通している非常にメジャーなヤモリの仲間の一つです。クレステッドゲッコーは睫毛から側頭部、肩にかけてその特徴的なトゲトゲが冠に見えることからクレステッド(王冠)という名前がついています。
原産はニューカレドニアというオセアニアにある島国で本種は国内繁殖が確立していることから、比較的よく店頭でみられます。

爬虫類の中でも夜行性の種は紫外線照射不要と考えられているのですが、クレステッドゲッコーは夜行性にもかかわらず自然界では日光浴をしているのが確認され、飼育下でも紫外線照射は必要なのかもしれません。

今回の、ヤモリさんは前足の運びが少し悪く、歩くときに片足がひっくり返るということで来院されました。レントゲン検査をしてみると、正常なものにくらべて全体的に骨が薄く感じられ、この症状はクル病による低カルシウムが起こっているのではないかと考えられました。

お薬を飲ませて約1ヶ月、徐々にではありますが前足がひっくり返るのが減ってきて調子は良さそうです。

ブルーイグアナの下顎膿瘍

20170504

今回ご紹介するのは、下顎が腫れてきたブルーイグアナさんのお話です。

爬虫類の診療となると、北陸三県を探してもみてくれる動物病院はなかったみたいで、隣の県から来院されました。

下顎が腫れてきており、食欲もなくなってしまいました。
触ってみると、やわらかく、何か液体が貯まっているような感じです。
押してみると、口の中から黄色い液体が漏れ出てきました・・・膿です。

口の中での感染が原因で下顎に膿が貯まって腫れていました。
膿の出口がなく腫れてしまっているので、出口を作ってあげます。

局所麻酔を打って、皮膚の一部を切開します。

さすがに、1mちかいサイズのトカゲとなると力もそれなりのものです。
タオルでくるんでから切開し、膿を全部洗い流します。

抗生剤を注射で打って、あとは内服で経過をみてみます。

ご飯も食べてくれるようになったので、これで一安心・・・飼育環境なども原因となることもあるので、再発予防にも今一度確認が必要です。


カナヘビの総排泄腔脱

20170419

今回ご紹介するのは、お尻から赤黒いものが出ているカナヘビさんのお話です。


春の暖かい時期は、虫達も含めいろんな動物達が野原を闊歩する姿が散見されるようになります。カナヘビさんも身近でみられる、そういった動物達の一つです。

小さくて、動きも素早いので捕まえるのはなかなか大変です。

今回のカナヘビさん、お尻から小さい木の枝が出てきて、それを引っ張ったら写真のような赤黒いものが出てきたという事で来院されました。

これは、「総排泄腔脱」という病気なんですが、皆さんが聞いたことある病気としては脱腸のイメージでほぼ問題ないと思います。
いきんだり、繰り返しの下痢など、腹圧が過剰にかかってしまったときに起こる可能性があります。

内臓が反転してお尻から出てしまっているので、それを正常な位置に戻して、再脱出しないようにお尻の孔を一糸だけ縫合して様子をみます。

動く上に、これだけ小さいとなかなか大変ですが、局所麻酔だけで処置は終わりました。これで大丈夫そうです。


ヒョウモントカゲモドキの口腔内感染症と眼球の膿瘍

20170401

今回ご紹介するのは、目が開かないヒョウモントカゲモドキさんのお話です。

視力が無くなると生きていくのにかなりの支障をきたす動物と、案外順応してしまう動物がいます。犬や猫なんかは目が見えなくなってもそれ以外が正常だとかなり順応して、普段の生活に支障のないレベルで生きていくことができます。それは嗅覚や聴覚などそれ以外の器官がかなり発達しており、視覚に依存する割合が少ないからかもしれません。

それに対して、今回のヒョウモントカゲモドキさんは視覚が奪われるとなかなか厳しいと思われます。目が悪くなると捕食しなくなることから、視覚に依存する割合が高いのかもしれません。(目を閉じているということはかなり状態が悪い事を意味する事が多い)

今回のヒョウモントカゲモドキさんは食欲や活動性の低下と、目が閉じていることが多いことを主訴に来院されました。実際にみてみると、目の中に何か白いものが沈殿していることが確認されました。

口の中も確認したところ、上顎に白い膿があちこちに付着しています。口腔内の感染症から眼球にも波及してしまったと考えられました。

爬虫類は口腔内の感染症(膿瘍)が多く、ストレスが原因で免疫力の低下が起こった結果としてみられる病気の一つとされています。そのストレスの原因の一つに飼育環境が背景にあるのかもしれません。


ヘルマンリクガメの蟯虫

20170224

今回ご紹介するのは、ヘルマンリクガメさんのお腹の中の寄生虫のお話です。

今回もまた、健診つながりですが、爬虫類の便検査をすると寄生虫が検出されることがほとんどです。その理由としては、自然環境下で繁殖された個体や野生個体を採取され、その個体が一般的に流通しているからだと思われます。

爬虫類の便検査でこの寄生虫が確認されたとき、駆除するべきかどうか・・・とても悩ましいところです。

というのも、必ずしも害となるものではないからです。
なんらかのストレスがかかると免疫力が低下し、寄生虫との共生していたバランスが崩れ、病原性を発揮してしまう事があります。そういったことが起こってしまえば、駆除の対象になるのですが、症状がなければ様子を見てみるのも一つかもしれません。

ただ、飼育環境下では自然環境とはことなる様々な問題も起こります。
他の個体への感染や、小さなお子さんへの公衆衛生上の問題など駆除しておく方が無難な場合もあります。

なので、その辺りを飼い主さんと相談した上で治療の是非を検討しています。


ケヅメリクガメの膀胱結石

20170220

今回ご紹介するのは、膀胱の中に石が出来てしまったケヅメリクガメさんのお話です。

ケヅメリクガメはアフリカ大陸に生息する大型のリクガメで、ガラパゴスゾウガメ、アリダブラゾウガメに次いで大きくなる種とされています。いしかわ動物園でもふれあいすることができると思います。

かなり乾燥した地域に生息する事もあり、水分摂取が不要(あまり水を飲まないので与えなくて良い)と思われているかたも多いようですが、実際には飼育環境下では水分摂取は必須だと思います。

水分をあまりとらないというのであれば、水分含有量が多いレタスやキュウリを食餌の中に加えるのもいいかもしれません。そればかりだと問題を起こす危険性があるので、あくまで、水分摂取という目的でですが。

今回のリクガメさんもお水を飲まずに普段過ごしていました。健康診断で来院されたときにレントゲン検査を実施したところ、膀胱内に石があるのが確認されたため、症状が出る前に外科的に摘出することになりました。

手術には麻酔のリスクが伴います。またお腹の甲羅を切断しなければならないため、侵襲性もそれなりに高いものとなります。なので、適切な飼育環境を整えて、病気の予防が一番大切だと思います。


ヒョウモントカゲモドキの皮下膿瘍

20170214

今回ご紹介するのは、目の横が腫れてきてしまったヒョウモントカゲモドキさんのお話です。

当院のFacebookにもちょくちょく出てくるので、ヒョウモントカゲモドキといっても何となくどんな動物か分かっておられる方も多いのではないでしょうか。

小型の爬虫類で一番人気なのが、このヒョウモントカゲモドキさんでしょうか。なんといっても丈夫で飼いやすく、カラーバリエーションも豊富。国内でも繁殖されているので、比較的容易に出逢う事ができる爬虫類です。爬虫類を飼いたい女子に人気だと思われます。

最初に飼う爬虫類としては、ハードルが低いのかなと思います。

そんなヒョウモントカゲモドキさんですが、あちこちの皮下組織で膿瘍を形成することがあります。原因はよくわかりませんが、なぜか細菌感染を起こしてしまいます。

おそらく、飼育環境の問題など何らかの免疫力が低下するようなストレスが背景にあるのかもしれません。

今回のヒョウモントカゲモドキさんも目の横が腫れてきたということで来院されました。急性で腫れてきたところから、腫瘍性の可能性は低く、検査の結果やはり「膿瘍」という細菌感染が原因でできる膿の塊でした。

膿を出して、抗生剤の注射と内服で経過をみて行きます。おそらくこれで大丈夫でしょう!


ニホンカナヘビの代謝性骨疾患

20170204

今回ご紹介するのは、ご飯を食べる事が出来なくなったカナヘビさんのお話です。
動画はこちら


日本全土に広く分布するトカゲの一種であるカナヘビさんは、生け垣や草むらで皆さんも一度は目にした事があるのではないでしょうか。体長20cm程度の比較的小型のトカゲさんです。

昼行性のトカゲさんなので昼間に活動しています。従って、紫外線がないとカルシウムの代謝に問題を起こしてしまい今回のような病気になってしまいます。
特に成長期に起こしてしまうと「くる病」という不可逆性(治療しても元には戻らない)の骨の変形が起こってしまいます。

今回のカナヘビさんもご家庭で産まれ育ち、この時期も冬眠させずに保温しながら飼育されていました。しかしながら、人工的な飼育下では紫外線の照射が必要である事をご存知なく、代謝性骨疾患になってしまいました。

口を上手く開く事ができず、餌を捕食することができなくなってしまいました。
代謝性骨疾患で下顎がゴムのように柔らかくふにゃふにゃになってしまったのが原因と考えられました。

適切な飼育環境を整え、お薬をのんで良くなってくれました!
今では、元気で自分でごはんをモリモリ食べる事ができるようになりました!!

セイブシシバナヘビの呼吸器疾患

20170201

今回ご紹介するのは、よだれが多いヘビさんのお話です。

「セイブシシバナヘビ」さんについて少し記載させていただきます。

セイブシシバナヘビは北米大陸に生息するヘビの一種で、チャーミングな顔(犬で言うとパグみたいな感じでしょうか)と体型から比較的人気にあるヘビさんの一種で、ブリーダーによって繁殖された個体が流通しています。

身の危険を感じると、口を開けて仰向けになる「擬死行動」をするらしいのですが、診察による身の危険を感じているにもかかわらず、いまだみた事はありません!

そんなセイブシシバナヘビさんですが、プスプスとなる呼吸とよだれを主訴に来院されました。

セイブシシバナヘビではよくわかりませんが、ボールパイソンなどでは呼吸器の感染症でみられる症状にとても良く似ています。ヘビの呼吸器感染症でもパラミクソウイルスやマイコプラズマの感染症がよく報告されていますが、もしかしたらその辺りの感染症かもしれません。

まずは、その辺りの治療を開始して経過をみてみましょう。


ケヅメリクガメの結石症

20161225

今回ご紹介するのは、膀胱に結石ができてしまったケヅメリクガメさんのお話です。

ケヅメリクガメはゾウガメに次いで世界で3番目に大きくなるリクガメで、頭からお尻までで1m弱、体重は100kgを越える場合もあるとされています。しかも、数年でそのサイズに至ってしまうので(飼い方や個体差にもよりますが)、一般のご家庭で飼育するのはなかなか大変なリクガメさんだと思われます。

そんなケヅメリクガメさんですが、アフリカのサハラ砂漠より南に生息するカメさんで比較的高温で乾燥した場所にいます。なので、それを知っている方はそれを信じて水をあまり飲まないので、ほとんど与えないで飼育されている方がいらっしゃいます。

そうすると、今回のように水分不足から尿が濃縮され時間をかけて膀胱内や総排泄腔内で結石となってしまいます。

食欲もなくなり、便もでなくなってしまったり、このまま放置してしまうとやはり死んでしまいます。

ここまでに至ってしまうと、さすがに摘出する手術が必要になってしまいます。麻酔も必要になることも多いので、なかなか大変です。

コーンスネークの卵詰まり

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今回ご紹介するのは、卵が詰まってしまった蛇さんのお話です。

女性にも大人気の“ヘビ”の一つとして一部の方には知られている「コーンスネーク」ですが、もちろん知らない方がほとんどだと思われますので、少しコーンスネークについてお話したいと思います。

北米に生息するヘビで日本固有種である「アオダイショウ」に対して「アカダイショウ」とも呼ばれています。その名の通り、赤やオレンジ、黄色といった色が配色されていますが、実際にみてみた方が早いでしょう(写真参照)。世界中で人工的に繁殖され様々なカラーバリエーションが作られています。

性格も温和で基本的には咬む事はありません。日本では申請が不要で飼育可能なヘビはすべて、毒はもっていません。基本的な公衆衛生管理ができれば感染症も特に問題ないとおもわれます。

ご飯も冷凍マウスなので、一般的に流通しています。毎日食べる訳ではないので、1ヶ月の食事代としても500-1000円程度だと思います。ケージも簡易なものだとプラケースでも大丈夫ですし、あとは温度管理で少し費用がかかるかもしれません。
 

さて、今回のコーンスネークさんですが、最初から卵詰まりの疑いで来院されました。
というのも、すでに何個か卵を産んでその後も、お腹の膨らみがあるにも関わらず産卵が確認されなかったためです。(ちなみに爬虫類も鳥類と同じく、無精卵を産む事があります)

鳥さんの卵詰まりで何度かお話したように、卵詰まりは人間でいう「難産」に該当します。何らかの理由で産む事ができなくなっている状態です。命に関わるかもしれません。

お母さんの状態にもよりますが、なるべくはやく卵を出さなければなりません。

触診、レントゲン検査、エコー検査などで卵の位置、個数、状態を確認します。
圧迫で出せそうなら、少しずつお腹を圧迫して無理なく出していきます。

卵管の感染が疑われましたので、抗生剤の投与と細菌の培養検査を実施しました。
とりあえず、今回は3個の卵を取り出す事ができました。(あと1個残っています)
状態をみながら、摘出を試みる予定です。

動画はこちら


アオジタトカゲの脱皮不全

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今回ご紹介するのは、脱皮が上手くいかず皮膚に穴があいてしまったアオジタトカゲさんのお話です。

アオジタトカゲはオーストラリア全域に生息するトカゲで、名前にあるようになんといっても舌が青色なのが特徴です。体の表面はつるっとしていて触り心地も好きな人はきっと好きなのではないでしょうか。皆さんにはあまり馴染みのないトカゲかもしれませんがトカゲの中でも比較的丈夫で性格も温和な個体が多く、飼育しやすい種の一つだと思います。

ちなみに、ツチノコの正体はこれじゃないかと、言われているようです。

今回のアオジタトカゲさん、脱皮不全が続いてしまい、頭部に脱皮片が付着してそれが感染源となって皮膚に穴があいてしまいました。

どうやらカビが生えてしまったようです。
爬虫類は代謝が遅いのもあって、治癒には時間がかかることが一般的です。
飼育環境も見直して、治療を続けていきましょう。

ヒョウモントカゲモドキのクリプトスポリジウム症

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今回ご紹介するのは、ガリガリに痩せてしまったヒョウモントカゲモドキさんのお話です。

ヒョウモントカゲモドキは僕らと異なり、長期間ご飯を食べなくても生きていけるような生理学的特徴を備えています。その一つが栄養分を尻尾に蓄えておけるというものです。健康状態がいいヒョウモントカゲモドキさんは全体的にふっくらしているだけでなく、しっぽがポンポンに膨らんでいます。

したがって、栄養状態が悪い場合や、何か病気が背景にあってご飯を食べる事ができなくなっている場合は、体重の減少に伴い、しっぽがしぼんでいってしまいます。

かなり顕著にしっぽがしぼんでしまう場合、今回のクリプトスポリジウムという寄生虫感染症が疑われます。
この寄生虫に感染してしまうと、徐々に体重が減少し食欲も低下して行きます。便も少量になり、下痢をするようになってしまいます。

治療法はあるものの、寄生虫の完全駆除は現状では困難だと言われています。
投薬を続けていれば、元気も食欲も改善し、体重も増えていきますが、投薬をストップするとまた再発してしまいます。

周りのヒョウモントカゲモドキにも感染してしまいますので、他個体へ感染させないように注意が必要です。


ボールパイソンの低温やけど

20161108

今回ご紹介するのは、お腹の皮膚がただれてしまった蛇さんのお話です。

どんな便利なものでもそうなのかもしれません。

使い方を誤ると大きな怪我をしてしまいます。

今回の蛇さんもそうですが、ホットカーペットで「低温やけど」をしてしまうわんちゃんが、これからの季節で案外多くみられます。

特に蛇の場合、同じ姿勢で同じ場所にじっとしているので、その下にパネルヒーターがあると知らない内に低温やけどをおこしているケースがあります。

低温やけどはネーミングとは裏腹に症状はかなりひどく、皮下組織の奥にまでダメージがあるため筋肉が露出するぐらいまで皮膚が壊死して脱落し、ただれてしまいます。(写真参照)

蛇にパネルヒーターはかなり一般的な飼育方法なのかもしれませんが、こういう事故が絶えないところをみると、パネルヒーターによる保温管理は適切ではないと断言してもいいのではないでしょうか。


スッポンの異物摂取

20161105

今回ご紹介するのは、水中ヒーターを食べてしまったスッポンさんのお話です。

スッポンといえば、皆さんは滋養強壮効果のある貴重な食べ物と認識されている方がほとんどではないでしょうか。
そういう方にとっては「えっ!スッポンをペットとして飼育しているの!?」となっても不思議ではないのかもしれません。
でも、食用とされている鶏やブタだって家族の一員として一緒に過ごされている方もいらっしゃいます。

今回のスッポンさん、水温をあげるための水中ヒーターをあやまって食べてしまったという事で来院されました。どうやら、ご飯を吐き戻しているようです。

これは、異物として消化管のどこかで詰まっている可能性が考えられます。まずはレントゲン検査でしょうか。もし、問題を起こしているのであればレントゲンで写ってくるはずです。

検査結果、水中ヒーターの破片を疑うような異物は確認できませんでした。おそらく、たいした量はたべていないか、粉々になった一部が消化管内にあるか。いずれにせよ問題ないレベルだと考えられたため経過観察としました。

検査でも終始、協力的だったスッポンさん。
その後、嘔吐もなく元気食欲も改善して、いい便をしてくれたと連絡がありました。もう大丈夫でしょう!
腸閉塞となった場合、やはり全身麻酔でお腹をあけて・・・ってなると思います。


ヒョウモントカゲモドキの皮下膿瘍

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今回ご紹介するのは、お尻の横が腫れてきたヒョウモントカゲモドキさんのお話です。

トカゲの仲間での来院数で一番多いのがこのヒョウモントカゲモドキさんでしょうか。小さなお子さんから、20−30代の方まで比較的幅広く爬虫類のペットとして認知されつつあるのかもしれません。

今回のヒョウモントカゲモドキさん、お尻(総排泄孔)の横が腫れてきているということで来院されました。みてみると、確かにお尻の横が腫れており、赤紫色に変色していました。触ると嫌がります、痛いのかもしれません。

お尻から綿棒を入れてその膨らみを精査してみると、中から膿が出てきました。まるでチーズのような塊でした。便や尿を貯めておく袋で感染を起こしてしまったのかもしれません。

出来るだけ、膿を排泄して洗浄したのち、抗生剤の注射と内服を処方しました。
1週間後、大分腫れも引いて皮膚の色も改善してきました。
ただ、一度膿が貯まる空間が形成されてしまうと再発に注意が必要です。

ロシアリクガメの皮下膿瘍

20161018

今回ご紹介するのは、足に黄色いできものができてしまったロシアリクガメさんのお話です。

体の表面に「できもの」を発見した時、きっと多くの飼い主さんは「腫瘍」を疑うのではないでしょうか。

「腫瘍」に対するイメージはやはり「死」を連想してしまうのかもしれません、とても不安な気持ちで来院される方が多いように思います。しかしながら、実際は腫瘍じゃない場合もありますし、良性であれば命に関わらないことがほとんどです。

なので、その不安を払拭するためにも、できものを発見したらまずは診察してみましょう!

今回のロシアリクガメさんも、後ろ足の付け根に黄色いできものができたということで来院されました。検査した結果、細菌感染が原因で形成される「膿瘍」というものでした。

これは、命に関わる事は少なく、ほとんど完治します。

膿を摘出して、きれいに治りました!
良かったですね!!


オオヨロイトカゲの口腔内感染症

20160905

今回ご紹介するのは、目が開かなくなったオオヨロイトカゲさんについてです。

当院の症例紹介では初めての登場となる大変珍しいトカゲさんなので、少しご紹介させていただきます。ヨロイトカゲはアフリカ東南部に生息するトカゲの一種です。写真のように顔から尻尾までトゲトゲで全身がゴツゴツした固い鱗に覆われており、触ると痛そうでとても強そうに見えますね。

ヨロイトカゲの中ではヒナタヨロイトカゲが一般的に流通していますが、今回のオオヨロイトカゲやアルマジロトカゲは流通量も少なく、販売価格50万円を越えるお店もある非常に高価でレアな爬虫類の一種となっております。

そんなオオヨロイトカゲさんなんですが、今回は両眼とも開かなくなってご飯も食べなくなったということで来院されました。診察してみると、確かにまぶたを固く閉じてじっとしていました。こういうときは、目に問題があるのではなく、口の中など他に問題があると考えて精査していかなければなりません。

まず口の中を見てみると、ネバーとした唾液が分泌され独特な匂いがします。特に上顎でひどく、検査の結果口腔内の感染症が原因で目にまで炎症が波及してしまったと考えられました。給餌内容から栄養的な問題もありそうです。

なので、治療はビタミン剤と抗生剤の注射を行い、点眼を併用しながら経過観察としました。

それから、約10日。目もぱっちり開いて元気そうな表情。もう大丈夫でしょう!
爬虫類の口腔内感染症は比較的多い病気です。再発に注意していかなければなりません。


サルバトールモニターの皮下気腫

20160821

今回ご紹介するのは、喉がポンポンに腫れてしまったサルバトールモニターさんのお話です。

サルバトールモニターは中国やタイなど東南アジアに広く分布する大きいトカゲの一種で最終的には2m近くにまで成長します。なので、大きめのケージまたは室内で環境を整えて、一緒に生活されるかたもいらっしゃいます。
食性は完全な肉食で、冷凍マウスやウズラなどが爬虫類用の餌として販売されているので、飼育に関してはある程度確立した感じはあります。

今回のサルバトールモニターさん、餌としてあたえているマウスに喉元を噛まれてしまい、その後ポンポンに腫れて来てしまったということで来院されました。触ってみると、確かにポンポンです。

触診で推測できましたが、エコー検査かレントゲン検査で確認が必要です。
レントゲン検査をしてみると、空気が貯まっていました。皮下気腫です。
もしかしたら、気管に穴があいているのかもしれません。

治療としては、針で皮下に貯まった空気を抜くのと、噛まれた場所の感染の治療をしていきます。抜いても何度か空気は貯まってしまうかもしれませんが、繰り返す内に小さな穴なら修復され、貯まらなくなる事が一般的です。


ローソンアゴヒゲトカゲの高尿酸血症

20160803

今回ご紹介するのは、後ろ足を引きずって調子が悪そうなローソンアゴヒゲトカゲさんのお話です。

ローソンアゴヒゲトカゲはオーストラリアに生息しているトカゲの一種です。(同じく人気があるトカゲの一種であるフトアゴヒゲトカゲといろいろな共通点があります)
簡単にいうと、フトアゴヒゲトカゲを手のひらサイズにまで小さくしたような感じでしょうか。飼育方法も比較的確立しており、飼いやすい品種の一つとされています。

今回のトカゲさん、後ろ足がおかしいということで来院されました。
レントゲン検査をするも、大きな異常は見つからず・・・原因が分からず血液検査をすることになりました。

その結果、尿酸の数値がとても高いことが分かりました。

僕らと異なり、爬虫類は蛋白質の最終代謝産物を尿酸という固形で排泄します。僕らは腎臓で尿を作る時に尿素として液体で排泄します。
しかしながら、遺伝的な背景も含みプリン体を過剰に摂取すると尿酸が蓄積し「痛風」となってしまうことも人間ではあります。

それに対し、爬虫類では腎臓が悪くなって、尿酸の排泄に支障をきたすと「痛風」になってしまうこともあります。

従って、爬虫類でも人間でも「痛風」の治療は同じお薬をつかうことがあります。検査と治療の甲斐もあってか、順調に尿酸の数値は下がって、元気になってくれました。(いまではまったく普通に歩いて元気で食欲もあります!)

サバンナモニターの健康診断

20160630

今回ご紹介するのは、健康診断に来院されたサバンナモニターさんのお話です。

サバンナモニターは、比較的大きくなるトカゲの一種で、だいたい1m前後まで成長します。体重も1kg越えてくるので小型犬位の抱きごこちはあると思います。食性は肉食ですが、性格は案外おっとりで幼少期から一緒に過ごしていればかなり慣れてくれることから、比較的人気のある爬虫類の一種だと思われます。

ここ最近、体重が減少しているということで来院されたサバンナモニターさん。元気も食欲もあるということで、異常なのかどうか心配され一通り検査をすることになりました。

体重を計測して、触診や目や口の中などの視診と身体一般検査を実施したあとで、レントゲン検査、血液検査のための採血を実施しました。

この子はとても慣れており、検査にも終始協力的でした!

検査結果は特に大きな問題も無く、ご飯の与える量と回数を調整しつつ体重の増減を記録してもらい、自宅での経過観察となりました。

爬虫類はよく県外からお問い合わせの電話だけされるかたも多いのですが、実際に見てみて、こういった検査をしてみないことには分からないと思います(検査をしても分からない事も多いのですから・・・)。


ケヅメリクガメの異物摂取

20160526

今回ご紹介するのは、金属と石を食べてしまったケヅメリクガメさんのお話です。

最近はリクガメさんも温かい日はご家族で一緒にお出かけして、近所の公園をお散歩する姿も増えてきましたね。日本の気候では一年中というわけにはいきませんが、夏場だけとか期間限定でリクガメさんもお散歩するのもいいかもしれませんね。案外、早く歩いてくれる子も多いようですが、やはり僕らがお散歩のスピードを合わせてあげるか、または芝生などでお散歩している様子を眺めるのが実際のところかもしれませんね。

そんな中、リクガメさんの公園でのお散歩で気をつけなければならないのが異物の摂取です。リクガメはカルシウムを含むいくつかのミネラルを補うために石や砂を食べる事が一般的です。なので、公園にある小さな石や金属などを知らないうちに摂取していることがあります。

また、除草剤などがかかった草を知らない間に食べてしまうことも危険です。

こういったことはリクガメに限らずですが、お散歩で公園などをある程度自由にさせる場合、変なものを口にしていないかよく監視しておくことが大切です。


ショートホーンカメレオンの脱皮不全

20160315

今回ご紹介するのは、脱皮不全になってしまったカメレオンさんのお話です。

爬虫類飼育において、カメや蛇などその他の爬虫類と比較するとカメレオンの飼育はなかなか難易度が高い方かもしれません。湿度・温度、餌の管理など、マニュアル化した飼い方がなかなかできないこともあります。

しかしながら、昔ほど状態の悪い個体も少なくなり、飼育方法も餌の供給も十分に整っており、案外爬虫類飼育初心者の方が既成概念が少なく素直に飼育管理して上手くいくのかもしれません。

脱皮不全の原因の多くは飼育環境に問題があると言われています。適切な温度と湿度を管理することがなかなか難しく、環境内に温度勾配を作ったり、昼夜で温度差を演出することが必要な場合もあります。一筋縄ではいかないかもしれませんが、それゆえにカメレオンの飼育は面白いと思います。

今回のショートホーンカメレオンさんもおそらく、たまたま環境があわず脱皮不全になってしまったのかもしれません。これまではそんなに大きな問題もなくここまで来ていますので、環境を確認にしてこのままアリオンシェッドで綺麗になるのを待ちます。

ヒョウモントカゲモドキの鼻炎

20160214

今回ご紹介するのは、くしゃみをして鼻の周りが赤くなっているヒョウモトカゲモドキさんのお話です

当院で来院される爬虫類の病気の多くは残念ながら、飼育環境に問題があって起こってしまう病気です。飼育温度、湿度、餌の問題、カルシウムやビタミンの不足、紫外線不足などなど。

まだまだ、飼育方法が確立していないとか、不明なところもあったりである程度仕方が無いというか試行錯誤が必要な部分もありますが、たいていに飼い主さんはある程度確立されているその飼育方法を知らなかったり、知っててもそれを管理する事ができなかったりで調子を崩してしまう爬虫類が多いように思います。

爬虫類飼育はペットの中では管理が難しい方に部類される動物だと思います。
本来の環境とは異なるところで人工的にそれを再現しなければなりません。
爬虫類の購入を検討されている人は、私たちや犬猫みたいなほ乳類とは大きくことなる生理学的特徴をもっている動物を飼おうとしていることを認識してその違いをよく勉強することをオススメいたします。

今回のヒョウモントカゲモドキさん、足先の脱皮不全を過去に繰り返していました。飼育湿度もやや高めなようでした。鼻先は脱皮不全のように皮膚がカサカサして、鼻の穴がなくなっていました。くしゃみがみられ、検査の結果細菌感染によるものが考えられました。

飼育環境の改善と投薬による治療をして2週間。大分良くなってくれました。
今回は異変がみられてすぐに連れてこられたのですぐに良くなってくれました。
飼育方法に不安がある方は是非、気軽にご来院くださいね。

ニホンイシガメの下顎膿瘍

20160208

今回ご紹介するのは、下顎に黄色いものが付着していたイシガメさんのお話です。

日本の固有種である日本石亀をみなさんはご存知でしょうか。
近所ではクサガメをみることはあれども、イシガメはなかなかないのではないでしょうか。その一方で外来種であるミドリガメならあちこちで見かけるのはもう当たり前になってしまいました。

きっと、イシガメをみようとしたらペットショップにでもいかないと難しいと思います。

そんなイシガメさんですが、冬眠せずにヒーターをいれて飼育していたのですが、下顎に白いできもののようなものがあるということで診察してみました。

みてみると、膿のような・・・検査してみるとやはり膿でした。

犬や猫、そして僕らの場合は、ばい菌が皮膚の下に入って膿が貯まってきたとしたらドロッとした液体状なのですが、カメさんはチーズのように固形の膿が形成されます。

切開して、膿を洗い流し、抗生剤の注射をしておしまい。
あとは、生活環境さえ綺麗にしていれば自然に治ってしまうとおもいます。


皮膚が赤いミドリガメ

20160116

今回ご紹介するのは、皮膚が赤くなっているということで来院されたミドリガメさんのお話です。

この寒い冬になると日本にいるミドリガメさんの多くは冬眠しておりますが、飼育環境下では保温することによって活動を続けているカメさんもみられます。
そんなカメさんも冬になるとさすがに太陽光を直接浴びて、甲羅干しする機会がほとんど無くなってしまいますので、保温ライトや紫外線ライトを使用して人工的に甲羅干しができる環境にないと、甲羅の異常や皮膚炎などを起こしてしまいます。

ミドリガメさんの皮膚の色は黄色と黒の縞模様となっているのが正常です。
しかし、今回のミドリガメさんの皮膚の色は、本来黄色いところが全体的に赤くなっていました。

直接診て、そして触ってみます。

なんだかヌメヌメします・・・。
擦ってみると、赤いのが無くなって正常な黄色に戻ってきます。
なるほど・・・これは皮膚炎ではなさそうだ。

一応、顕微鏡で確認してみると剥がれ落ちた皮膚とそこには酵母菌が確認されました。おそらく、「赤カビ」と呼ばれるものではないかなと思われました。
これまたおそらくですが、風呂場やシンクに付着するヌメヌメでティッシュで拭くと赤色のやつ(ロドトルラという酵母)ではないでしょうか??

皮膚炎では「炎症」なので、皮膚が明らかに赤く充血しており、押すと一時的に正常な色になりますが、すぐに赤に戻ります。

柔らかい歯ブラシ等で優しく擦って綺麗にしてあげること、そして冬場でも活動しているのであれば、水を綺麗にしてあげる事と定期的に甲羅干しできる環境を整えてあげる事を提案して事なきを得る事が出来ました。

どの家庭でも風呂掃除はお父さんの役割のようですが、普段の家庭での仕事がこんなところで役に立つとは・・・風呂掃除をしていなければ皮膚炎だと誤診して無駄に抗生剤を投与していたかもしれません・・・

いえ、ちゃんと検査すればそんなことありません(多分)。