症例紹介

Case introduction
症例紹介の写真

ペローシス


今回ご紹介するのはペローシス(脚弱症や腱はずれなどともいわれます)という病気になってしまったセキセイインコさんをご紹介します。

この病気は生まれつきの病気で、かつてはいろいろな栄養不足が原因ではないかと言われてきましたが、現在はそれらの栄養状態を解消してもペローシスになってしまう雛が生まれてくることから遺伝的な問題ではないかと言われています。 写真にあるように、後ろ足が開脚した状態になってしまい胸で全体中を支えるような姿勢になってしまいます。そのため、このままだと成長に伴い胸の骨がつぶ れてしまい、呼吸に問題が出てきてしまいます。そういう問題が起こらないとしても、自分で自由に歩くことができず飼育していくとなると飼い主さんの負担も 大きいものとなります。

生まれつきの病気ではありますが、発見が早ければ矯正で多くは改善します。テーピングによって正常な姿勢を保てるように脚を矯正するのです。この子も約 1ヶ月間矯正テーピングをしてここまで立ち上がれるように改善しました。まだまだ不安定ですが、動物達の適応力は私たちが想像する以上にすごく、あとは筋 力がついてくれば普段の生活に支障がないレベルにまで改善してくれます。

ペローシスの症状

最初は自力で立ち上がることができず、胸で体重を支えていますこのままでは将来的に呼吸器に問題がでてくる可能性があります。

ペローシスの症状

あれから1ヶ月。テーピングで矯正の日々をやり遂げました! 無事、自力で立ち上がることができるように改善!

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