症例紹介

Case introduction
症例紹介の写真

バンブルフット


今回ご紹介するのは、足の裏がボコボコになってしまったセキセイインコさんのお話です。

どの動物達も足裏に問題を起こすことがあります。しかしながら、足裏に問題を起こしやすい動物種というのがあります。こちらでもご紹介しているウサギ、モルモット、デグー、半水棲のカメ、そしてセキセイインコなど鳥さんではとても多いと感じています。

今回のセキセイインコさんも左の足底部が腫れてしまっていました。このセキセイインコさんは普段から左に傾いて止まり木にいることから、右足に体重を乗せるのに不都合があると考えられます。

左足にほぼ全体重を乗せているため、過剰な負荷がかかってこのようになってしまったと考えられます。

一般的には骨折や関節炎による痛みや、腎不全や精巣腫瘍などによる坐骨神経麻痺から片足に体重が乗せる事ができなくなり、今回のように反対の正常な足に問題が起こってしまいます。

あと、両足に見られる場合は肥満や不適切な止まり木、不衛生な環境などが原因として考えられます。

いずれの動物もケージや水槽などごく限られた空間で生活することが共通としてみられ、運動不足に陥りやすく、長時間同じ姿勢でいることが原因となって発症に至ってしまう・・・人工的な飼育環境下特有の病気の一つなのかもしれません。

バンブルフットの症状

一見、両足に均等に体重を乗せているように見えるセキセイインコさん。しかしながら、右足に問題があるため、左足にしか体重をのせてはいません。

バンブルフットの症状

その結果、左足底に潰瘍が形成されてしまいました。バンブルフットという病気です。普段は足裏なんてみることはないので、健康診断で偶発的に発見されることも多い病気の一つです。

関連する症例
公式Youtubeチャンネル
おすすめ動画
  • インコ・オウムの危険な状態3選

  • 気をつけるべき病気5選

鳥(トリ)の動画リストを見る
来院が難しい方

まさの森・動物病院は、診療時間に来院いただくことが難しい場合に、様々な診療方法をご用意しております。

往診

来院が困難な動物については午前と午後の診療の合間に、ご自宅までお伺いする往診にて診察・治療を行っています。

夜間診療

急患の場合には、夜間・休日の時間外診療をお受けしています。一人での診療になるため対応できない場合もございますが、精一杯診療させていただきます。

遠隔診療 ※準備中

エキゾチックアニマルの診療可能な動物病院はかなり少ないのが現状です。当院は日本全国からのご相談にもZoomに繋いで遠隔にて対応させていただきます。