症例紹介

Case introduction
症例紹介の写真

指先の絞扼


今回ご紹介するのは、指先に綿の繊維が絡まってしまったヒメウズラさんのお話です。

実はこういった問題、ハムスター、フクロモモンガ、鳥などいろいろな小動物でみられます。特に、冬の時期、寒くなると寝るときに暖かくしてあげようという飼い主さんの優しさから起こってしまう悲劇なのです。

ペットショップで普通に売っている綿布団。確かに温かそうなパッケージで、飼い主さんも寝床にいれてあげればきっとあたたかいに違いない!

そう思ったのかもしれません。

しかしながら、非常に残念なことに、綿の細い繊維が動いているうちに指先や腕や足に絡まってしまい、絞まってしまいます。そうすると、その先への血流が遮断されてしまい時間とともに組織が壊死を起こしていきます。

早く気がついていあげれば、処置によって元に戻る可能性もあるのですが、黒く色が変色してしまうとどうすることもできません。壊死して自然と脱落するのを待つしか無いような状態です。

今回のヒメウズラさんも残念ながら、気がついたのは指の色が黒く変色してしまってからだったので、絡まった糸をとってはみたものの元に戻る事はありませんでした。

ペットショップで普通に売っているので、安全なものだという認識で使用されている方も多いとは思いますが、こういった事故を起こした例が何例もあるので今一度ご確認くださいね。

指先の絞扼の症状

しゃがんでいるヒメウズラさん。日本でもおなじみのウズラよりも小さくてペットとしても比較的流通している。

指先の絞扼の症状

寝床に使用していた綿の繊維が指先に絡まって絞扼してしまいました。先端が不自然にくびれて膨らんで、色も変色してしまっています。

指先の絞扼の症状

先端が真っ黒になってしまうと、完全に壊死してしまっています。元に戻す事は出来ず、自然に脱落するのを待つしかありません。

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