今回ご紹介するのは、猫に襲われてしまったキンカチョウさんのお話です。
当院に来院される飼い主さんは2種類以上の動物を一緒に飼われているかたが比較的多いと思われます。基本的には異なる動物種はお互いに幼少期から一緒であれば順応して仲良く暮らす事ができる場合もありますが、片方が大きくなってからだとなかなか順応するのが難しいことが多いように思います。
特に問題となるのが、自然界での食物連鎖で上下関係にある場合です。具体的には今回の「猫と鳥」のように、肉食動物と捕食される側である小動物の関係でトラブルがおこります。
猫の口の中や爪にはいろんなばい菌がいます。攻撃された時にその菌が傷口に入りますが、それが小さな動物の場合は致命傷になることもあります。
今回のキンカチョウという鳥は体重10g程度と、とても小さく猫に襲われたらひとたまりもないかもしれません。かろうじて致命傷を裂ける事ができたというところでしょうか。それでも、お腹から膝にかけて皮膚が裂けてしまいました。
裂けてしまった皮膚を縫合して、抗生剤を投与・・・出来る事はしました。この子の生命力にかけるしかありません。
猫に襲われたキンカチョウさん。左足の太もものあたりから膝のあたりまで皮膚が裂けて筋肉が露出してしまいました。お腹の内臓も透けて見えます。
裂けていた皮膚を縫合しました。あとは感染さえ問題にならなければ大丈夫だと思います。
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