今回ご紹介するのは、目の周りが真っ赤に腫れているセキセイインコさん達のお話です。
写真をみるかぎり、とても痛々しい感じがしてしまいます。 実際に、眩しそうに半分目を閉じたようにしたり、片目だけつむってしまったり、そういった目に違和感を感じているときに見られる症状もみられます。
ウサギやトカゲやモルモットなど、いくつかの動物では目に問題がある場合、その原因は口の中にあることが多いというお話を以前にしました。(もちろん、そうじゃない場合もあります。)
今回のセキセイインコやオカメインコさんの場合はというと、副鼻腔という鼻腔の奥にある場所に問題があると、今回の結膜炎のように目に問題を起こしているケースが多いように思います。
なので、今回のケースでも目に問題があるように見えるけど、目薬はしません。(実際に自宅で鳥さんの小さい目に点眼はなかなか大変!)
副鼻腔炎の治療をします。
お薬が効いてくれれば1週間ぐらいで大分腫れも赤みも引いてきます。
犬や猫の診療の感覚で治療をすると、やはり目薬を処方してしまいそうです。(きっと、人のお医者さんでも) こういうのは、鳥の臨床を知っているかどうかだけで治療結果が異なる病気の一つかもしれません。
結膜炎になってしまった、セキセイインコさん。目の周りまで赤く炎症を起こして腫れてしまっています。
治療を開始して1週間後の写真。お薬が効いてくれたみたいです。
同時期に来院された、オカメインコさん。この子も同じ原因で結膜の浮腫を起こしてしまいました。治療の甲斐もあって、スムーズに良くなってくれました。
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