今回ご紹介するのは、足の裏に傷ができてしまったデグーさんのお話です。
デグーはげっ歯類の仲間でここ最近になってどのペットショップでも一般的に流通するようになりました。とても人懐っこく、いくつかカラーバリエーションも出てきて、人気のペットの仲間入りをしつつあります。
同じげっ歯類のモルモットとはことなり、かなり活発に動き回り、リスほどではありませんが、それに近いぐらい上下運動もこなします。しかしながら、しつけ次第ではハンドリングもそつなくこなし、飼い主さんの手の中で眠るような大人しい子もみられます。
今回のデグーさん、ケージの中に血が付着しているということで来院されました。身体一般検査をしていくなかで、足裏が潰瘍化して赤くなっているのが確認されました。足底潰瘍という病気です。
この病気は他の動物で何度かでてきていますが、動物種が異なってもやはり同じ原因で起こるものだと思われます。
その原因とは、肥満、床材が固い、排泄物などで床が汚れているなどが一般的となっておりますが、今回のデグーさんでは肥満や床材の金網が足底潰瘍の原因となっていたようです。
飼育環境の改善と、無理の無いダイエットをお願いして抗生剤の内服をしつつ経過観察です。この病気は一度なってしまうとなかなか治るまでに時間がかかってしまいます。完治が困難なこともよくあります。時間はかかるかもしれませんが、最後まで諦めずできることを地道に重ねて行きましょうね。
とても人懐っこく、最近来院数も増えてきているデグーさん。とても大切にされているのが伝わってきます。 でもケージ内に出血が・・・
足裏に潰瘍化した場所が・・・足底潰瘍という病気です。どうやらここから出血を繰り返しているようです。
獣医師が教える飼い方について
デグーで多い病気3選
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