症例紹介

Case introduction
症例紹介の写真

外傷性皮膚炎


今回ご紹介するのは、脇腹が噛みちぎられたスローロリスさんのお話です。

当院のちっちちゃんともんた君の間に赤ちゃんが産まれた事をFacebookでご報告しましたが、それまでにいろいろあったこともお伝えしました。その具体的な内容を知りたいということだったので、今回は簡単にお話ししたいと思います。

ちっちちゃんともんたちゃんが初めて対面したのは、約1年前でした。最初はお互いに警戒しながら同じケージ内ですごすようになりました。ケージ内は一緒でも、寝床のハンモックは別々という日々が続きました。

もともと、もんた君のケージだったのですが、その中にちっちちゃんが入ると、もんた君が追いやられるように隅っこで小さくなって寝ているようなこともよくありました。もんた君用のご飯もちっちちゃんに取られていました。

「うまくいってないのかなー」って思いながらもう少し様子をみてみたある日。 もんた君の脇腹が大きくえぐれているではありませんか・・・。 ちっちちゃんにやられたようです。自分を慰めるように直径2cmほどの大きな傷を自分で舐めていました。

こうなると、別々のケージにしないと命に関わるようなより激しい喧嘩に発展しかねません。でも、もしかしたらこの傷は・・・

スローロリスは発情時に、雄は雌を襲って力づくで交配することが一般的です。より強い雄しか自分の子孫を残す事が出来ないシステムなのかもしれません。ただ、そのときに返り討ちにあうこともあり、今回の傷はその可能性が考えられました。

それから約4ヶ月。傷も完治して、やがて元気な赤ちゃんが産まれました。 今では、家族3匹で一緒のハンモックで寝ており、甲斐甲斐しく子育てに勤しんでいるようです。

外傷性皮膚炎の症状

フィアンセのちっちちゃんにやられた咬み傷。齧られてしまいました・・・しかし、子供を作るときに強いオスであることを示すためにはある程度必要なリスクなのかもしれません。

外傷性皮膚炎の症状

それから約1ヶ月・・・抗生剤の内服を続けて完治しました!毛も大分生えてきて、もう大丈夫でしょう。二匹の赤ちゃんも無事うまれて、もんた君の頑張りが実ったようです。

関連する症例
来院が難しい方

まさの森・動物病院は、診療時間に来院いただくことが難しい場合に、様々な診療方法をご用意しております。

往診

来院が困難な動物については午前と午後の診療の合間に、ご自宅までお伺いする往診にて診察・治療を行っています。

夜間診療

急患の場合には、夜間・休日の時間外診療をお受けしています。一人での診療になるため対応できない場合もございますが、精一杯診療させていただきます。

遠隔診療 ※準備中

エキゾチックアニマルの診療可能な動物病院はかなり少ないのが現状です。当院は日本全国からのご相談にもZoomに繋いで遠隔にて対応させていただきます。