今回ご紹介するのは、目が開かないヒョウモントカゲモドキさんのお話です。
視力が無くなると生きていくのにかなりの支障をきたす動物と、案外順応してしまう動物がいます。犬や猫なんかは目が見えなくなってもそれ以外が正常だとかなり順応して、普段の生活に支障のないレベルで生きていくことができます。それは嗅覚や聴覚などそれ以外の器官がかなり発達しており、視覚に依存する割合が少ないからかもしれません。
それに対して、今回のヒョウモントカゲモドキさんは視覚が奪われるとなかなか厳しいと思われます。目が悪くなると捕食しなくなることから、視覚に依存する割合が高いのかもしれません。(目を閉じているということはかなり状態が悪い事を意味する事が多い)
今回のヒョウモントカゲモドキさんは食欲や活動性の低下と、目が閉じていることが多いことを主訴に来院されました。実際にみてみると、目の中に何か白いものが沈殿していることが確認されました。
口の中も確認したところ、上顎に白い膿があちこちに付着しています。口腔内の感染症から眼球にも波及してしまったと考えられました。
爬虫類は口腔内の感染症(膿瘍)が多く、ストレスが原因で免疫力の低下が起こった結果としてみられる病気の一つとされています。そのストレスの原因の一つに飼育環境が背景にあるのかもしれません。
眼球の下の方に白く濁ったものがあります。
口の中をみてみると黄色い膿が付着していました。口の中で感染を起こし、それが目まで波及してしまったものだと思われます。(口と目の位置が近い)
まさの森・動物病院は、診療時間に来院いただくことが難しい場合に、様々な診療方法をご用意しております。
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