今回ご紹介するのは、口の中にできものが出来てしまったフトアゴヒゲトカゲさんのお話です。
子供から大人、女性にまで人気のあるフトアゴヒゲトカゲさん。日本でもペットとしての地位を確立して来ました。オーストラリアに生息するトカゲさんですが、現地からの輸入は禁止されているので、国内にいる個体は全て繁殖個体となります。それゆえに、野生個体で見られる感染症も少なく、人にも慣れやすくなっています。寿命も犬や猫と同じぐらい、10年以上生きる個体もいます。
そんな背景もあって、飼育個体が増えてきているせいか、それに伴って色々な病気で来院されるケースが増えてきました。
今回のフトアゴヒゲトカゲさんは口の中にできものが出来て、食欲が低下して来たということで来院されました。見て見ると、口の中、下顎の先端に3cmぐらいの腫瘤が確認されました。細胞診という顕微鏡で細胞の形態をみる検査をしたところ、「カビ」が検出されました。
カビが感染すると、腫瘍のようにボコボコしたものができることがあります。
確定診断と治療を目的にできるだけ腫瘤を切除したのち、抗真菌剤の内服をお願いしました。
術後の経過は良好で、できものはなくなりほぼ正常な状態になりました!
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