今回ご紹介するのは、ペニスが出てしまい引っ込まなくなったフクロモモンガさんのお話です。
ペニス脱という病気は、ペニスが出っぱなしになって、引っ込まなくなってしまう病気なんですが、いろんな動物種で報告されています。
当院では診察していて比較的よく遭遇するのが、カメと今回のフクロモモンガのペニス脱です。
とても厄介な事に、一度出てしまうとなかなか元通りにはならず・・・その違和感から自分で咬んだり乾燥して壊死してしまったり・・・。
最終的には切断しなければならない事も多いのが現状です。 カメもフクロモモンガも共通しているのが、ペニスは交配に必要な臓器であり切断しても命には関わりません。オシッコは別のところから出す事が出来るのです。
ペニス脱が起こる原因は不明ですが、性的ストレスなどが背景にあるのではないかと言われています。雄の単独飼育はご注意くださいね。
白いフクロモモンガさん。フクロモモンガを飼育されている方は増えてきていますが、まだまだ珍しいカラーです。
下から見た写真です。赤丸で示した場所に出ている赤いものがペニスです。本来は交配時にしか出さないのですが、何らかの問題で出っぱなしになってしまいました。(おしっこの出口はもう少し奥にあります。)
整復して元に戻した所です。すぐ出てきてしまう事が多いです。今回は元に戻ってくれました。
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