今回ご紹介するのは、陰部からの出血が止まらないうさぎさんのお話です。
「ウサギにも雌なら生理による出血がある」
ウサギを飼われている方でもそう思われている人は多いのではないでしょうか。 でも、ウサギの場合、人や犬のように発情周期に伴って陰部からの出血がみられることは基本的にはありません。
ウサギの雌で陰部からの出血がみられた場合、子宮に問題があるのかもしれません。
4歳以上のウサギの未避妊雌では50-80%で子宮腺癌がみられたという報告もあります。この病気は予防(不妊手術)が何よりも大切です。年齢を重ねるに伴って、発生率が高くなって行きます。
今回のウサギさんも、血尿がみられるということで連絡がありました。 学校で飼育されているウサギさんで、年齢は正確には分かりませんでしたが、それなりに高齢のようです。
レントゲン検査およびエコー検査の結果、子宮に腫瘤があることが判明し、全身麻酔による開腹手術で卵巣と子宮の摘出手術を実施しました。 肺への転移はなく、今では元気に過ごしています!
検査結果、子宮に腫瘤があることが判明。手術で子宮と卵巣を摘出することに。全身麻酔で眠っているところです。消毒が終わりました。
子宮と卵巣を体外に取り出したところです。えっ妊娠しているの?と間違えるくらい大きな腫瘤が形成されています。
無事、腫瘤ごと摘出完了。お腹を閉じておしまいです。よく、頑張りましたね!
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